校正の仕事

校正の仕事とは、雑誌や新聞、教科書、取扱説明書、折り込みチラシ、カタログなどの原稿と校正刷(ゲラ)を比べ、体裁や文章、表現方法、内容の事実関係が正しいか、著者、編集者の意図するものになっているか、誤字・脱字がないかなど、不備のない印刷物に仕上げるために印刷される前の段階で、校正記号などを使い、元の原稿を尊重しながら確認や修正をするお仕事です。紙に印刷されたものの校正だけでなく、パソコンで作成されたデータの校正や、ホームページなどの文字を校正していく作業もあります。とても細かい作業のため、人の目で確認し、手直ししていくことが必要になってきます。ジャンルも豊富で、通常の文字校正、専門書校正、日本語校正だけでなく英文校正、英論文校正、医学英文校正、医学論文校正などさまざまなジャンルがあります。専門的な校正になると、専門用語などの知識が必要となります。インターネットや図書館などを利用して調べるなど、多方面から情報を得るアンテナを張っていることが大切になってきます。校正のお仕事は自宅でもできることから、在宅ワークとして取り組んでいる方も多く、家事や育児などと並行しながら作業を進めることができ、また、本職の合間に時間を調整しながら自由に作業を進めていけるため大変人気の高いお仕事です。ただ、いくら自由の利く在宅のお仕事といってもミスは許されませんし、原稿の品質の向上のために何度も見直す時間を考慮し時間配分を決めたり、納期をきちんと守れるようスケジュール管理を徹底したりすることが重要となってきます。校正の流れですが、「初校」「再校」「三校」「校了」という流れになります。初校では、原稿とゲラを照し合せ、誤字・脱字がないか、この文章でいいか、指定どおりの体裁になっているか、この表現は的確かなどを検討したり、文章の位置を移動させ整え、不要な文章などをカットしたり改修や大幅な構造的変更を行います。原稿がゲラに反映されていない場合は赤ボールペンで書き入れ、疑問点などは鉛筆で書き出すというルールがあります。初校が終わると、一度著者などへ戻され、そこで著者校が行われます。再校では主に赤字合わせと素読みを行います。赤字合わせでは、初校の際に赤字で訂正されたゲラと、それを修正したゲラを照合し、正確に訂正されているか確認を行います。素読みでは、修正後のゲラのみを読み、誤字・脱字や体裁ミス、内容がきちんと一致しているかを確認します。三校では、再校のときに訂正・修正箇所が多かった場合に、再校のあとに再度校正を行います。校了は、上記のすべての校正作業が完了することをいいます。最近では、Wordを使って校正をすることも増えています。Wordの機能の中には、読み込んだ文書にコメントをつけたり、色で分けたり校正した変更履歴を残すことができ、それらを実際の文書に反映させたり、不要な部分を削除したり、文書の中に疑問点や質問などを残したりすることができる大変便利な機能です。また、PDFを使った校正の方法もあります。少し前までは、手書き原稿の文字校正が主流でしたが、現在はテキストデータでの入稿が一般的となり、図形などのレイアウトなども増えたため、初校の段階から全体を確認するようになってきました。レイアウト済みのデータを印刷したゲラに修正指示を書き入れていくという作業も増えてきています。校正に必要な道具は、えんぴつ、シャーペン、赤ボールペン、消しゴム、蛍光ペン、定規、付箋、指サックやゲル、クリップ、パソコンなどです。また、あると便利なツールとして、新聞用字用語集や、現代国語表記辞典、国語辞典、広辞苑などが組み込まれた辞書や電子辞書などがあると大変重宝します。校正の仕事に資格は特に必要はありませんが、レイアウトやフォント、句読点の使い方などを含めた文章力、表現力、一般常識や、専門用語の知識、差別用語・商標の知識、パソコンの基本的な知識、印刷・編集の知識などが必要になってくるので在宅ワークを始める前に基礎知識・技術を学んだり、校正者として通用するスキルを身に付けるために通信教育や通信養成講座などを受講したり、校正士の資格を取得する方も数多くいらっしゃいます。校正士の資格が取れる通信講座・通信養成講座の中でもがくぶん、ユーキャンなどは有名です。文部科学省認定の講座は、(財)実務教育研究所の校正実務講座があります。6ヶ月ほどでプロの校正士を目指すために充実したカリキュラムが組まれています。校正の報酬額は、作業の種類や作業量、作業時間などにより異なりますが、時給に換算して1,500円以上が一般的な相場で、高収入となっています。校正の仕事をする場合、以前勤めていた会社やお得意先などから仕事を引き受けて在宅で仕事をするケースも多いようですが、出版社や新聞社などがインターネット求人サイトや求人情報誌、新聞の求人情報欄などで募集がかかっていないか、日ごろから細かくチェックしておくとよいでしょう。       

 



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